今週の、ぼくの心に残った風景です


2003.8.24. ロス。ネリモス 第12回 I M A コンサート

 夏の終わりのロス・ネリモスのコンサートも今年で12回目となる。ぼくが I MAホールで夏のコンサートを初めて聴いたのは何回目のときだろう?我が家では、とにかく夏の終わりと言えば、ロス・ネリモスというぐらいに定番になっている。今年は、友人の結婚式と重なる可能性があったため、ぎりぎりまでどうしようかと決めかねていたのだが、幸運にも撮影のお仕事をいただき、結婚式とも重ならなかったので例年通り光が丘の I M A ホールに行くことが出来た。公演の3日前、突然のアクシデントでマリンバ奏者の米村 綾喜さんが入院してしまいメンバーたちはみな大変そうだったが、代役の篠塚 裕美子さんが素晴らしい演奏でカバーしてくれた。そんなわけで、いつもの年よりドキドキしながら撮影していたのだが、何事もなく無事にコンサートは終了した。
 今年の夏は涼しい日が多かったが、この日は平年以上に暑い日で、来てくれていたお客さんは大変そうだったが、帰るときにはみな満足そうな表情をしていた。来年もなるべく多くの人に、ロス・ネリモスのさわやかな音楽を聴きに来てもらいたいなぁと、出演者でもないのに願ってしまう。ロス・ネリモスの音楽はスローフードならぬスローミュージックであるとぼくは思う。今の時代、世の中の人々が、本当に聴きたいのは商業ベースに乗せられたヒット曲ではなくスローミュージックのような、こころがホッとできる音楽ではないのだろうか?


2003.8.9. 2つの虹

 立山の帰りに、長野県のYさんの家に1泊させていただいた。Yさんご夫婦にはいつもお世話になってばかりでぽんとうに感謝している。台風が長野県へ向かって来ていたので、Yさんと早めに東京へ戻ることになった。その時の台風の速度は20Km/h。さすがにこれなら我が家の車の方が速いので、台風から逃げ切れると思った。ところが台風が向かってきている長野県の北部は、ほとんど無風状態で雨も降っていなくて静かだったのに、群馬、埼玉、東京とどんどん風雨が激しくなっていった。埼玉、東京のあたりは葉や枝までが落ちていて風の強さを物語っていた。激しい風雨の中をやっと調布までYさんを送り届け、Yさん宅でお茶をいただいているころには雨が小振りになってきた。夕方、家まで帰る途中に空に強い光の虹が出た。ぼくが今まで見た中で一番きれいな虹だった。そして虹がうすくなりかけ、もう終わりかなと思ったとき、外側にもう一つの光の輪が出来た。たまたま広い場所にいることが出来たのでゆっくりと見られた。
 台風が持ってきてくれた、思いがけないプレゼントだった。


2003.8.7. 立山

 立山にはじめて行ってきた。富山に親戚があって、富山側から登った。立山という山はなく、その辺りの山々を立山というのだそうだ。富山側からだと、ケーブルカー、バスと乗り継いで、待ち合わせ時間など含めて90分位で高さ2,400mの室堂ターミナルに着く。観光地だけあって人は多いが、1言では表せないぐらいすごいところだった。山々の大きなエネルギーを感じた。それから感動したのはゴミがほとんど落ちていないこと。これはゴミを拾ってくれている数多くのスタッフのお陰。日本人もやる気になれば出来るんだと思った。ゴミを捨てない、落ちていたら拾うというのを全国に広めて行きたいものである。
 今年は雪が多かったのと、夏が涼しかったお陰で夏の花がたくさん咲いていた。普段だったらもうすでに枯れてしまっているはずなのに。写真の花はチングルマという花が咲き終わって羽毛状になったもの。輝きながら、強い風に吹かれ、なびいていて美しかった。ライチョウには会えなかったが、素晴らしい2日間だった。

2003.7.29. 暑中お見舞い申し上げます?

 暑中お見舞いといっても全国的には梅雨の明けていないところも多く、今年はまだ夏って言う感じがしない。それでも確か8月8日が立秋なので暦ではもう秋になってしまうのでこの辺で暑中お見舞いを。写真は東京の五日市にツバメを撮りに行ったとき合間に撮ったもので、キクイモという花の向こうに何か赤いはなが植えてあった。これを撮ってきてパソコンで加工し、ちょっと印象派の絵のように仕上げたのだのだけど、Web上ではよく分からないみたいですね・・・
 とにかく早く夏の青い空が見たいと思う今日この頃という報告でした。

2003.7.29. 気取ったヤゴ

 先週長野県のとある池に行った。その池はコケがとても美しく、ぼくは(ぼくだけかもしれないが・・・?)40分くらいで一周できるところを7時間近くかけて歩いた。もちろん写真を撮るためだけど。妻のRが岸でトンボの羽化したばかりのものを見つけて教えてくれた。何トンボだか図鑑で調べていないので分からないけど、1つ見つけるとその辺りではたくさんのトンボが羽化していることが見えてきた。写真はその中の1つ。ヤゴにとってはちょっと高めの場所で羽化したようだが、ぬけがらの格好がおもしろかった。片手を腰にあてて気取ってトンボになっていったように見えた。ヤゴにとっては、トンボになるためにすごいエネルギーがいるのだから、そんなお気楽なことではないのだろうが・・・
 でも、ぼくにとってはとてもおもしろい被写体であることには変わりはない。


2003.4.1. 久かたの・・・

 「ひさかたの ひかりのどけしはるのひに しづこころなくはなのちるらむ」これは百人一首にある歌であるが、いま季節はまさにそんな感じである。晴れて暖かければ、それはそれでサクラの花が早く開いてしまって落ち着かないし、雨や風が吹くと散ってしまわないかと心配になる。サクラだけではなく、野草たちや樹々も新芽をだし日に日に大きくなってしまう。ここもあそこも行きたいのだが、身体は1つなのでいまいるところでしか撮影が出来ない。そうして気が付くと樹々は葉が繁って緑が濃くなり真夏になっている。毎年そんなことを繰り返している。春は大好きだし、あたたかくなって花が咲き乱れたり、新芽が開いて大きくなるのはうれしいのだが、1日1日の変化が少ない冬の落ち着いた感じがなんとなくなつかしく感じる。(花粉も飛んでいないし)
 写真では小さくてよく分からないだろうが、メジロたちも忙しそうにいろいろな花の蜜を吸っていた。何となくメジロたちの気持が分かる今日この頃である。

2003.3.23. 野川のコサギ

 前にこのコーナーで触れたトモエガモに会いに、もう一度野川に行った。もう多分北へ旅立ちいなくなっているだろうなと思いながら・・・予想通りトモエガモの姿はなく、いっしょにいたオナガガモたちも帰ってしまったようだ。ぼくのいる野川の周辺には、カモの中で最後の方に北へ帰るコガモが2羽と、1年中日本で暮らすカルガモが数羽いるだけになっていた。カモの少なくなってしまった川はとても淋しい。1羽のコサギが魚を捕っていた。魚たちが「コサギさんの足はどうして黄色いの?」するとコサギが「おまえたちをびっくりさせて、飛び出してきたところを食べるためさ!」なんて赤ずきんちゃんのように会話をしていたかどうかは知らないが・・・ コサギは黄色い足をぶるぶる振るわせて、驚いた魚が出てきたところを捕らえる漁をするために足が黄色いのだといわれている。自然の仕組みはとても良くできていて不思議だ。
 コサギの羽にも飾り羽がついていた。もう夏羽である。こんなところでも春を感じる。

2003.3.17. カナダのジャム

 母が我が家にと、カナダのハーブジャムセットを送ってくれた。郵便局のカタログで見つけてくれたらしい。まだ全部は味見をしていないので,味についてはなんともコメント出来ないが、いろいろな色があって、並べるときれいだったので写真を撮ってみた。ただそれだけである。

2003.3.16. 川本町のコハクチョウ

 越冬に来ていたコハクチョウが、3月になるとそろそろシベリアへ帰って行く。荒川の中流・埼玉県の川本町には今シーズン100羽以上のコハクチョウが越冬に来ていた。それが、この日には17羽になっていた。地元の人によると、昨日まで19羽いたのだが今朝また2羽帰っていったとのことだった。残っているのはほとんどがまだ若鳥。みんなそわそわしていて、今にも飛び立ちそうだった。オナガガモを中心としたカモたちも、数が減っていてそろそろ帰ろうかと相談しているようだった。3時の餌の時間でも、反応したのはわずかな個体(カモ、コハクチョウともに)。渡りの直前には、重くなるのでお腹いっぱい食べないのだろう。餌付けするのが良いか悪いかは分からないが、身近でシベリアからやって来るハクチョウが見られるのはうれしいことである。また、今年の11月頃みんな無事に来てくれるといいな。
 そのときには、最近鳥に興味を持ち始めてくれた“ひかるちゃん”も連れてこよう・・・

2003.3.15. 俵屋


この日のおすすめランチ
 富士見市に住む友人(ひかるちゃんの両親)に誘われて、東武東上線のみずほ台駅のそばの“俵屋”というお店に昼食を食べに行った。友人によると“俵屋”はもともと鰻屋さんの老舗で今は定食やさんのような飲み屋さんのような店だということだった。とにかく安くてボリュームがあるのでぜひ一緒に行こうと以前から言われていた。でも店はきれいではないのであまりよい格好はしてこないでね、とのことだった。お店に着いたら確かに古い飲み屋さんみたいで、とにかく定食のメニューの種類が多い。ぼくはすごく迷った末トンカツ定食、うちの奥さんはおすすめランチ(サンマの竜田揚げ)を注文した。友人夫婦もそれぞれ定食を注文し、ひかるちゃんの分は注文しなかった。この店では量がすごく多いので子供の分は注文しない人が多いそうだ。すこしすると、茶碗蒸しが5個運ばれてきた。これは定食のサービス。ひかるちゃんの分もちゃんとある。それからそれぞれに定食が運ばれてきた。とくにすごかったのはうちの奥さんの定食。サンマの竜田揚げに刺身が付いていて、あとご飯、みそ汁、おつけもので900円。刺身だけでも定食になりそうなかんじだった。全員の注文がそろったとき全部の器がテーブルに乗らず何品か畳の上に置くほどだった。更に“お子さま”にはサービスでカニグラタン。お腹が苦しくてもうこれ以上食べられないというころ、追い打ちをかけるかのように、コーヒーのサービス。帰り際には“お子さま”には乳酸菌飲料とスナック菓子のおみやげ付き。もう至れり尽くせりのお店だった。
 それからずっと“俵屋”で次に何を食べようか考えている毎日である。

2003.3.14. 世界に1つだけの花

 我が家で初めて“SMAP”のCDを買った。「世界に1つだけの花」。メロディも詩もとても良い。こんな良い歌を、世の中で多くの人から認識されているグループが歌っているというのはとてもよいことだと思う。ちょうど世界情勢がこのような時期なので特にそう思う。人間も1人1人それぞれ違うのだから、それをお互いに認めてあげなければ。みんな生まれも、考え方も、価値観も違うのだから・・・それぞれ自分の都合なのに、神様のせいにして戦争をするなんて、最低である。
 いつになったら人間は真に自由に生きていけるようになるのだろう?

2003.3.13. 織香ブランド2

 長野県茅野の友人が2月に、川越の方であった3日間の“ネイチャーゲーム”の講習会に参加するため我が家にやって来た。そして2晩泊まって風のように帰っていった。彼女は相変わらず、しなやかでやさしくてそしてとても元気だった。それから何日か後に宿泊のお礼にと、グリーンの織物が送られてきた。NZの森をイメージ
して作ったとのこと、本当にそんな感じの作品だ。とてもうれしい。NZで知り合った“風のような彼女”とこんな風にずっとつき合っていけるなんてなんて幸福なのだろう。人との出会いは我が家の宝物である。

2003.3.1. 高峰温泉

 平地では暖かく春めいた日があったりしても、標高2000mにある高峰温泉はまだ真冬の気候だった。ぼくにとって真冬でも、ここに暮らす方々はここの春を感じているのだろうが・・・この宿は、“ランプの宿”として有名で温泉も食事もそして自然の風景もとても良い。ぼくのお気に入りの撮影場所の1つである。3日間の撮影で晴れの穏やかな日、雪の日、そして晴れていて地吹雪の日と様々な表情が楽しめた。楽しめたと言っても、氷点下の世界はとても寒いのだけれど。デジタルカメラも、氷点下でも何とか使えたので雪の風景が撮影出来た。また春の花が咲き始めた頃行こうと思う。
 近いうちにフォトギャラリーに写真をアップしますので待っていてください。



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