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2007年、今週のぼくの心に残った風景・出来事です
2007.9.7

2007.7.18

CONTAX G2
 今年は大切な人が亡くなる年だ。3月には、ぼくの奥さん方のおじさんが亡くなった。あまり何度も会うことが出来なかったが、ぼくと同じでカメラも鳥も大好きだったのでとても話があった。元気で優しくて、ぼくの大好きな人だった。こんなに早く逝ってしまうなら、もっともっと名古屋に行っておけば良かったと、今になって後悔する。
 名古屋のおばさんから、おじさんのカメラをぼくにもらってほしいと、連絡が来た。先日、ぼくはよろこんで、カメラをもらいに名古屋へ行った。おじさんがミノルタの一眼レフとニコンのF3を持っていたのは知っていたが、カメラ箱を開けてびっくり!! コンタックスのG2とマミヤの645まであるではないか。いつ買ったのだろう?でもこんなに良いカメラたちなのに箱の中に無造作に詰め込まれすぎだ・・・・ 
 ぼくはこの”G2”の形と写真の色目がとても好きで、余裕があったら欲しいとずっと思ってきた。だってこのボディの感じ、かっこいいでしょ?シャンパンゴールドもいいよね?そして、それがこんな形でぼくの元にやってくるとはまったく想像が出来なかった。まあ想像出来るわけもないのだけれど・・・・
 久しぶりにネガフィルムを買った。今、ぼくの元にやってきた”G2”は、明日からの北海道旅行に行けることを、うれしく思っていることだろう。そしてまた、天国のおじさんもそれをよろこんでくれていることだろう。
 ずっと大切にしますね・・・・

2007.6.17

父の日

 父が残した句を母が筆でかいたもの
 ぼくにとっては今年が始めての経験。今年の1月に父が他界したから、生まれた初めて”父のいない父の日”を迎えた。子供の頃から、母の日のプレゼントはすぐに考え付くのに、父へのプレゼントが思い浮かばなかった。父はあんまり趣味と言った趣味がなく、食べ物も特に好みがなかったため、とても困った。唯一好きだったものは、「たばこ」なのだが、ぼくは子供の頃から父のたばこが大嫌いで、だからどんなに父がよろこぶだろうと思っても、それだけはプレゼントしたくなかった。結局何をあげたのか思い出せないくらいだから、大したものはあげなかったのだろう・・・・
 そんな父が、晩年に読んだ「句」がいくつかある。ぼくがその存在を知ったのは、父が亡くなってからだった。父がこんなことを思い、そして父にこんな才能があったなんて・・・・ 花とか鳥とか、自然のことが読まれていて、ぼくがこれを読んだときには思わず目の奥が熱くなった。

 ぼくの好きな父の句を2つほど。

 「窓わくに 我を見舞うか 鳥ふたつ」  確か父が入院していたときに読んだ句。この2羽の鳥はおそらくメジロであると思う。

 「墓掃除 蝉が一番 嫁二番」  山口県大島郡で数年前から兄夫婦と住んでいた両親。お盆の頃、早朝4人でお墓の掃除に出かけたときのこと。兄の奥さんが誰よりも先にお墓に到着して、「私がいちば〜ん!」と宣言したら、父がこの句を読んだらしい。父は日頃から。こういう駄洒落っぽいことを言うのは得意だった。それにしてもあまりに上手くて感心してしまった。

 ぼくは父とは、親と子の立場でしか話したことがなかったなあと最近になって思う。親子ではなくて、ひとりの人と人としてちゃんと話してみたかったと今になってつくづく思う。ひょっとしたら今の自分と、とても話が合ったのではないかと・・・・ もっと早くに父のほんとうの気持ちを分かってあげられたら、きっと父の日のプレゼントを選ぶのは、とても簡単なことだったのにと今さら思う。

 「つばめさん 自分の人生 ただ一人」  この句を読むとすごくさみしい気持ちになる。ぼくにとってはツバメはいつも何羽かで行動している印象なのに、」父にはひとりぼっちに見えたのだろう。

 人の気持ちのほんとうの部分は、とても奥が深く理解しあうのはなかなか難しいね・・・・・

2007.6.15

相性

 人と人に相性の良い悪いがあるように、花にだって相性の良い悪いがあるものだ。ぼくにとってこのアポイギキョウはとても相性が良いらしく、毎年毎年美しい花を咲かせてくれる。小さくてほんとうにかわいい花なのだ。それも毎年微妙に紫色が混ざってくれる。今年は細い紫のライン。蕾の時点ではどんな色になるか分からないので、咲いてからのお楽しみで、まるで福袋のようだ。来年も元気に咲いてねと、話しかけながら、今日も水やりをするのであった。

2007.6.3

ステレオレモンライム

 鉢に差してあるフダにはステレオレモンライムと書いてあるが、インターネットで調べたら、「ステレオスペルマム」というのが正式な名前らしい。一度聞いても、あっという間に忘れてしまいそうな名前である。これもやはりホームセンターで見つけて、葉っぱの色とツヤに魅せられてついつい買ってきてしまった。事前の知識も、情報もなく、もう一目惚れの状態である。葉っぱはツヤツヤで、まるで作りものの木のようである。育て方を調べたら、とても丈夫とのことでホッとしたが、自由に成長させるとすごく大きくなるらしい。部屋がジャングルにならないように気をつけなければ・・・・

2007.6.3

オブツーサ

 先日、いただいた植物の本を読んでいたら、知らないものがたくさん出ていた。普通「オブツーサ」と呼ばれているこの多肉植物がそのひとつである。今まで多肉植物なんて、名前は知っていたが、まったく興味はなかった。しかし本に載っていたこの「オブツーサ」は透き通った葉が美しい植物で、ぼくはすぐに欲しくなってしまった。ホームセンターに行くと、思ったよりいろいろな種類が売っていて、価格も手ごろなので、つい買ってきてしまった。早速インターネットで調べてみると、「オブツーサ」を好きな人は多いみたいで、「オブツーサ」のサイトがいくつもあった。ほんの著者がマニア向けと言っていたが、マニアもこんなに多くなるとマニアじゃなくなるよね。「オブツーサ」は種類がすごくたくさんあるみたいで、他のもいくつか欲しくなった。今度からはホームセンターに行ったとき、必ず多肉植物のコーナーをチェックしなくては・・・・
 世の中、ぼくの知らないところで、知らないことがいろいろ起きていることをまた改めて思った。

2007.5.30

森の中で出会ったら

 那須の道路を車で走っていたら、日本ザルの群れに遭遇した。木の芽を食べたり花を食べたりしながら移動していた。多分20頭はいたと思う。車の中にいたので、恐くはなかったけど、これが森の中を歩いていたときだったら、結構恐いと思う。森の中では、いつも熊のことしか考えていなかったけれど、サルの群れと会うこともあるんだと、改めて思った。普通は、こちらより先にサルの方が気付いて、遠くへ行くのだとは思うけど・・・・

2007.5.29

ヒナゲシ

 先日、友人の家の近くのポピー畑で摘んで、たくさんもらってきた花たち。ピークの時には何万株の花が咲き誇っていて、”ポピー祭り”が行われ、多くの人が見物に訪れていたらしい。それがピークを過ぎた頃になると好きなだけ摘んで持って帰って良くなるらしい。そんなわけで遠慮なく、まだツボミのものを探して、何本かもらってきた。
 もらってきてから2日たち、花たちは美しく咲き始めた。ポピーの日本名が”ヒナゲシ”なのだそうだ。今頃、初めて知った。あのアグネス・チャンが歌っていた”丘の上ヒナゲシの花で・・・・・”のあの花だ。そしてあんパンの上に乗っているのもケシの種(ポピーシード)なのである。意外に、ポピーは身の回りの近いところの存在だったのだ。でも、きれいな花の割に、香りが良くない。良くないというよりも、くさいと言った方がいいかもしれない・・・・・ ちょっと残念!!

2007.5.28

シャム猫の親子


     Photo by Toshiki Ohtsuka

 妹夫婦の家の庭にやってくるシャムネコ。野良猫なのだそうだが、左のお母さんネコは毛並みもとてもきれいで、目も美しいブルーをしており、高貴な感じが漂い、このネコが何で野良猫なのかわからない。とてもかわいいのだが野良らしく、必要以上に人になつかないし、決して身体にも触れさせない。そのシャムネコが今年子供を生んだ。その一匹が右のネコ。シャムの雑種になるのだけど、その模様の混ざり方がまたかわいい。他の子猫はどうなったのかは知らないが、毎日2匹で食事をもらいに来る。子供のネコは、子猫から来ているのでとても良くなついているし、家にも入りたがる。とにかくすごくかわいいのだ。妹たちは、お母さんネコのことはシャムとか呼んでいるくせに、子猫は”もこすけ”なんて名前をつけて呼んでいる。ぼくは、この子猫を、”ポン太”と呼ぶ。何となく、顔がまぬけでタヌキっぽいから。
 そんなわけでこのネコは、ここだけでも”もこすけ”と”ポン太”という2つの名前で呼ばれている。まあ、野良猫なんて、行くところ行くところで、みんなが勝手に名前をつけて呼んでいるものだ・・・

2007.5.28

今年も咲いてくれました

 もう10年以上前にYさんからいただいたアマリリスの花が今年も咲いてくれた。2年ほど前に2株になり、今年は両方とも同じような大きさで、それぞれの株が大きな花を4つずつつけている。決して大きな鉢ではないのに、こんなに大きな花をつけるなんて、植物はすごいものです。
 今年は、誰かにもプレゼントしたくて、インターネットで調べたら、もう全部売り切れ。そのときついでに、アマリリスの育て方を見たら、「直射日光の当る暑いところは苦手なので夏は半日陰で育てる。冬の寒さも苦手なので、冬は室内に入れる。水のやり過ぎは根を腐らせるので気をつけること。自然に株が増えることはまずない。」と書いてあった。知らなかった!ぼくは、全部といっていいほど、これと反対のことやってる。それでも、毎年がんばって花を咲かせていてくれたんだね・・・・ 改めて我が家の”アマリリス”に感謝!!

2007.5.26

ハルゼミ

 子供の頃には、セミは夏に鳴くものと思っていた。しかし、春に鳴くセミもいる。それがハルゼミの仲間。これも、30歳を過ぎて初めて知った。そういえば、春の森に行くと、このセミの声がしていたなあと、今思う。”青い鳥”と同様に、知らないということは恐ろしい。
 世の中、自分の知らないことが多すぎる。知らないことが多いことが分かったからこそ、今学ぶのだと思う。若い頃には、知らないことさえ分からないでいたから・・・・ まだまだ勉強することが多くて、楽しみだね。

2007.5.25

青い鳥

 チルチルとミチルが探していた青い鳥がこのオオルリかどうかは知らないが、ぼくも子供の頃にはこんなに鮮やかな青い鳥が日本にいることを知らなかった。野鳥を見るようになったのが30歳の頃。オオルリを始めてみたときはほんとうに興奮したものだ。
 今は、春に山の方に出かけるとオオルリの声をあちらこちらで聞くし、姿も必ず確認する。最近やっと分かったことは、オオルリは普通にいるっていうこと。知らないと、見えないものだね。
 ”幸せ”もわざわざ探しに行かなくたって、近くにあるのだ、と今思う。

2007.5.24

トイプードルの兄弟

 hair's bit でカットの順番を待っていたら、外でカゴを抱えた人がちょっと重そうに歩いていた。カゴの中身は、”トイプードル”の子犬たち。そのときは、ガラス越しに見ただけだったのだが、ぼくがカットを終える頃に、その女性はお店にそのカゴを抱えて入ってきた。この女性も実は、hair's bit のお客さんで、近くの獣医さんに予防注射に行ってきたのだと言う。5匹いて、それぞれ、顔も色も性格も違う。ぼくは、しばらく遊んでもらっていたのだけど、疲れてみんな寝てしまった。寝顔もまたかわいい!5匹ともまとめて飼ってみたいと思ったけど、でも、現実には絶対に無理だよなあ・・・・

2007.5.8

出来過ぎ?

 妹夫婦の家の庭には、いろいろな植物が植えてある。シランの葉にアマガエルを見つけて撮影していたら、元いた場所から跳んで、写真のように花の上に乗ってしまった。決して無理矢理乗せたわけではありません。でも、こんな写真見たら、ぼくでもそう思うだろうなあ・・・・?


2007.4.29

今年こそは・・・・

 ベランダにノブドウの芽が出てきた。やわらかく、赤みがかった色のかわいい芽。これを見ると毎年、秋になるであろうノブドウの実を思う。ノブドウは青や紫の美しい実をつける。これがすごく楽しみなのだけど、夏に出かけてしまっている間に、水不足で枯らしてしまうので、なかなか見ることが出来ない。今年こそはなんとか、水やりの問題を解消して、秋には美しい実を見たいものである。


2007.3.6

春の訪れ(スノーフレーク)
 ベランダのスノーフレークが今年も花を咲かせてくれた。この写真が今年の花「第一号」。植え替えもせず、肥料もろくにあげていないのに、毎年咲いてくれて感謝している。いつもの年なら、この花が咲くとあたたかくなってきて春を感じるのだけど、今年はすごく暖冬で、スノーフレークが咲いたのを見てもピンと来ない。そういえば、N.H.Kの気象情報の「冬将軍」のアニメーションもこの冬は見ていない。「冬将軍」はどこに行ってしまったのだろう?


2007.3.6

オキザリス(バーシ)
 我が家のベランダのプランターで咲いている花。何年か前に買ってきたら、毎年芽が出て咲くようになった。でもこの花、冬に咲く花のくせに、寒い日は固くツボミを閉じて咲かないし、雨の日も風の日も咲かない。宮沢賢治の「雨にも負けず、風にも負けず」と正反対のような花だ。その上、あたたかい日に咲くとしても、11時頃から2時頃までしか咲かない。だから、オキザリスという名前を忘れてしまったときに、ぼくと奥さんはこの花を「やる気のない花」と呼んでいた。そんなに寒い日が嫌なら、春頃に芽を出せばいいのにと思う。
 あるあたたかい日、オキザリスはみんなで花を咲かせていた。午後になってH.P用に撮影しようと思い、ベランダに出ると、「本日は閉店しました・・・・」だって。
 でもなんだか、そんなところも人間ぽくてかわいいんだよね。


2007.3.3

おひなさまたち
 我が家のおひなさまたち。今年は新たに一番手前のおひなさまが加わった。愛媛県松山の一刀彫りのおひなさま。ぼくたちは今年、その存在を初めて知った。
 我が家では、毎年早めに飾ることが出来ず、押し入れから出すのはいつも3/3近くになってしまう。そして、4月頃まではしまわずにいる。まあうちの奥さんが、今さらお嫁に行くのが遅くなる心配はないので長く飾っているんだけど・・・・ 
 現在の日本では、年間を通して、女性の行事の方が楽しいことが多いよね。今じゃ5/5は男の子の日じゃなくて「子供の日」だし・・・・


2007.1.9

お正月飾り(武蔵丘陵森林公園/埼玉県)
 ハーブガーデン内のいくつかのベンチに飾ってあったお正月飾り。松ぼっくりや葉っぱを使ったシンプルなリースのような飾りでとてもよかった。今年、我家では特にお正月飾りをしなかったので、来年はこんな感じのものを作って飾ってみようと思った。


2007.1.9

森の小人たち(武蔵丘陵森林公園/埼玉県)
 武蔵丘陵森林公園の中央口付近にいる森の小人たち。楽器を演奏したりしていてとてもかわいい。ぼくが一番気に入ったのは写真のブランコに乗っている小人。なんだかすごく楽しそう。でも残念だったのは、心無い人が右手を壊してしまっていたこと。みなさん、もっとものを大切にしましょう!


2007..1.1

今年も元気に過ごせますように・・・
 日本のおせちはとても良いものだと、この年になって思うようになった。子供の頃は、栗きんとんと黒豆くらいしか食べたいと思うものがなかったが、今になってみると、どの料理もおいしいと思うようになったし、そしてそれぞれの料理にはみんな意味がある。こんなに奥の深い伝統的なお正月料理は絶対に受け継いでいかなければならないと思う。まあ今年は、近くのうどん屋さんのおせちのセットを買ったり、知り合いの中華屋さんでお惣菜を買ったり、妹夫婦が持ってきてくれたりしたものだったのだけど、でもそれでもおせちはいいね。そして今年もぼくは、黒豆と煮豚を作った。黒豆は自分で作ったものが甘過ぎず一番おいしいと思う。
 でも一番大切なことは、どんな料理が食卓に並んでるではなく、家族そろって健康に穏やかな気持ちでお正月を過ごせること。今年もみんなそろって新年を迎えることが出来たことに感謝です。


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