埼玉県の行田市にさきたま古墳公園というのがある。さきたまというのが埼玉の県名の由来だと言われている。ということはここが埼玉県の中心だということなのだろう。だからなのか、ここにいくつかの古墳が集まっていて、日本で一番大きい円形の古墳もあるとのことだ。そこで見つけた看板。「古墳を大切に」。うーん、どう大切にすればいいのだろう?ゴミなどを捨てるなということなのか?
だったら「ゴミなどを捨てないでください!」でいい。大雨で土などが流れているの場所を見つけたら修復してくださいということ?
でもそれは行政の仕事だし。あるいは、古墳を愛しく思う気持ちをみんなで持ちましょうということなのだろうか? それにしては階段なんかつけて登るのはいかがなものか?
だって古墳って昔の偉い人のお墓でしょ? 神聖な場所に無理に登れるようになっていなくてもとぼくは思う。オーストラリアのエアズロックもそうだけど、神聖だろうがなんだろうが人間はちょっと高くなっていると登ってみたくなるものらしい。高いところから遠くが見たければ、古墳公園のすぐ近くに莫大な費用をかけて行田タワーがあるのだから、そっちに行ってください。 「古墳を大切に」。古代からの謎?は深まるばかりである。 |
「羽」原寸大写真図鑑が文一総合出版からでた。著者は、ぼくの尊敬している写真家の叶内
拓哉さんと作家でナチュラリストの高田 勝さん。20年以上にもわたる羽集め、2年にも及ぶ撮影&製作で完成した、この2人のコンビにしか出来ないものすごい図鑑だ。野鳥の羽が原寸大で273種も載っている。この図鑑を見ると、羽の美しさはもちろん、その膨大な数に驚かされる。よくもまあこんなことを思いつき、そしてそれを実際図鑑に作り上げたものだと感心する。高田さん、叶内さんそしてそのご家族の方々ほんとうにおつかれさまでした。 価格は18,000円。著者の1人の高田さんによると「この図鑑はちょうど重さが1.8Kgあって、18,000円。1gが10円だと思うと納得してもらえると思う。」とのこと。ちなみに「カモのとこだけ100gください。」というような量り売りはしていないそうだ・・・ 下の写真はカッコウのページ。写真では分かりにくいかもしれないけど、カッコウの羽にこんな赤っぽい部分があるなんてみなさん知っていました? こんな風にただページをめくって知っている鳥の羽の写真を眺めてもいいし、まだ見たことのない鳥のページを眺めて出会ったときのことを想像したりするのも楽しいと思う。もちろんどこかで拾った羽の持ち主を探し出すのにも使ってください。ちなみに我が家でも、以前から拾っていた羽が何十枚か有り、早速この図鑑で調べ、ほとんどの羽の持ち主が判明。事件が解決したときの刑事さんのように気持がすっきりしました。この図鑑、価格が価格だけに全員の方が買うとは考えにくので、ぜひ近所の図書館などでリクエストしてご覧になってください。わがやに来ていただければ、ゆっくりお見せできます。おいしいお茶とともに・・・。 |
毎年春になると、我が家のベランダで小さな白い花をつけるスノーフレーク。今年も葉が伸びてきて、小さなつぼみをつけていた。スノーフレークだけではなく他の植物もそうだけど、冬が暖かくても、寒くても人知れず春の準備をしているのだと思うと感動する。 我が家でスノーフレークが咲きだすと春らしいあたたかい日が多くなり、ソメイヨシノも咲く季節を迎える。住んでいるところやその人の感じ方によっても春の訪れは様々だろうが、ぼくにとっての春はもうすぐそこだ。 |
荒川の中流にある川本町に、今シーズンも150羽位のコハクチョウが来ている。先週、N.H.K
のお昼の番組でも大々的に放送されていたので、さぞかし多くの人で混雑しているだろうと覚悟していたのだが、前回来たときほどではない。人が少ない方がいいにきまっているが、ちょっと拍子抜けした。ぼくはコハクチョウがものすごく好きというわけではないけど、150羽近くのコハクチョウがエサの時間に集まってくる様子は、なかなか壮観だ。 3月の初旬には北に帰ってしまうコハクチョウたち。無事に繁殖地に帰って、また今年の冬に元気に戻ってきてほしいと思う。 |
うちの奥さんのお母さんから、荷物が届いた。包みを開けると中から出てきたのは、写真の“タマちゃんパン”。現在は荒川からどこかに引越してしまったらしい、あのアザラシの“タマちゃん”を型どったパンだ。北浦和にある神戸屋で売っているらしい。 パンには2種類あって、まん丸タイプのものと楕円のタイプ。まん丸のが、サツマイモあんで、楕円の方は小倉あん。ちょっと硬めの生地のパンだ。食べてしまうのをためらってしまうほどかわいいパンだ。お母さんありがとう! |
2月21日〜23日で高峰温泉に行った。標高2000mの山の上にあるこの宿は、ランプの温泉が有名だ。今年は雪が少なく、ところどころ地面が顔を出していた。1日目は晴れてあたたかく、2日目は曇りで強い南風が吹き荒れて、でもやはりあたたかかった。そして3日目。朝のうちは晴れていたのだが、午前中から吹雪になった。山の天候は変わりやすい。しかしこの3日目が寒くてたいへんだったけどいちばんきれいで、撮影していて楽しかった。周りの木や、空間までもが雪と氷のオブジェのようになった。それにしてもスノーシューをはいての撮影はおもしろい。雪のない時は笹に覆われて近くまでたどり着けないところも、この時期は雪の下になっていて自由に歩ける。暖かい日が続いていたせいか雪の表面が固くなっていて、スノーシューがなくても歩けるところもあったが、雪は雪。スノーシューをはいていてもときどきふくらはぎくらいまで沈むことも何度かあった。 3日間、天候の変化と、たくさんの鳥たち、それにホンドリス、テンなどに会えて楽しい時間を過ごすことが出来た。すべての存在にありがとう。 |
知人からイタリアのおみやげにもらった額。キッチン用具のミニチュアが額に配置してあるだけのものなんだけどすごくセンスがいい。なにげない身のまわりの物をアイディアで一つの作品に仕上げてしまうなんてさすがイタリア。ぼくもこんな感覚で写真を撮っていきたい。Yさん、いつもありがとうございます。 |
|
2月15日、友人と待ち合わせて、妻と立川の駅ビルにある中華街に行った。陳
建一さんの麻婆豆腐を食べるためだ。エレベーターを降りて7Fのフロアーに出ると、いつもと雰囲気が違う。何か暗い。電気の照明はすべて消してあって、代わりにちょうちんがやさしくフロアーを照らしている。そして、あちらこちらには、紙で出来た中国らしい西遊記やドラゴン、クジャク、鳳凰などの明かりのオブジェ。そうだ、まだ“春節”のお祝いをしているんだ。今年の旧暦のお正月は、2月3日。“今年の”というのは、旧暦なので毎年1日くらいずれるからだ。お祭りというのは何となく楽しい。そしてこの日が、立川の中華街の“春節”のお祭りの最終日だった。すこしだけ参加できて得をした気分になった。 先日、昨年末の紅白歌合戦の再放送をN.H.Kでやっていたのを偶然見た。話題になっていた小林 幸子の衣装もそのとき初めて見た。今年は、孔雀という曲に合わせて孔雀の衣装。なにかのトラブルで孔雀の羽が全部開かなかったのだ。左の写真の、クジャクを見てそんなことを思い出した。でも、何千万円もかけて作った小林 幸子の衣装より、このクジャクのほうがずっとシンプルできれいだと、ぼくは思ったのだった。 |
コガモというカモを知っているだろうか?鳥に興味のある方なら、もちろん知っているでしょうが、興味のない方は多分カモの子ども?と思うかもしれない。事実、公園などで家族連れでカモたちに餌をあげている場面に遭遇すると、よく「カモの赤ちゃん、こっちにおいで・・・」などと言っているのを耳にする。あのカモは子どもですか?、と聞かれれば、「違います。コガモと言って、日本で見られるカモの中では最小です。」と親切に答えるのだが、自分から押しつけがましく言う気はない。まあ、コガモはカモの中では警戒心が強い方なので、公園の池、近くの川などにいても、なかなかエサにつられてやって来ることは少なく、どちらかというと遠巻きに見ていてエサをねだっている他のカモに「フン!人間の犬め!」などと訳の分からないことを言って過ごしているカモである。 それが、久しぶりに狭山の方の公園に行ってみたら、今年はすっかり餌付いていて、人間の近くまで来ていた。何か信条の変化があったのだろうか?“人間の犬”になっていた。それもかわいいんだけど・・・ ちなみに、写真のコガモは雌です。少しだけ見える緑色がとてもきれいです。どこかでそんな家族連れを見たら、”押しつけがましく”コガモの雌だと教えてあげてくださいね。ぼくの代わりに・・・? |
|
今日は立春。関東も何となく春めいた暖かい日だった。我が家のプランターの植物たちに水をあげていてぼくも春を見つけた。スイセンの葉っぱとハナカンザシのつぼみ。スイセンは年が明けた頃から芽を出しているのは知っていたけど、ハナカンザシのつぼみは今日初めて知った。毎日寒い日が続いていたのに、着実に春の準備をしていたのだと思うと、とても愛おしい。日々の時間に流されずに、もっとこまめに見てあげようと思う。 2月4日。花たちのおかげで、暦だけではなく、ぼくの気持ちも春めいてきた。暖かい季節も、もうすぐだ。これで杉の花粉が飛ばないと、もっとうれしいのだけど・・・ |
清里に湖があるのを知っていますか?ぼくも今回初めて知った。清里湖というダム湖。 本格的な冬がやって来る前はカモたちがたくさんいるらしい。今はその湖も全面凍結していて、一部川が流れ込んでいるところだけが凍っていないのでそこに少数カモたちが暮らしている。 ぼくたちが車から降りると。かなり距離が離れているのにカモたちは少しずつ向こうの方へ歩き始めた。やはりとても警戒心が強いのだと思いながら写真撮影をするとすぐ飛び立ってしまった。しまった自分たちのせいで飛ばせてしまったと思った次の瞬間、目の前に大きな猛禽類が飛んでいるのを見つけた。ぼくは写真を撮るのも忘れて見入ってしまった。ハヤブサだ。はっきり顔の模様も見えた。すごい迫力だった。カモが飛んでしまったのはぼくたちのせいではなかったんだ。ちょっとホッとした。 結局、感動して見入ってしまったのでハヤブサの写真はボケボケだったけど(単なる言い訳)、あんなに近くで飛んでいる姿を見られてよかった。写真は、そのときハヤブサに追われて逃げるマガモたちの群。朝日が翼を通り抜けて、キラキラ輝いていた。 |
とても広いところで燃えるような夕日を見た。太陽が球体であることをしっかり再認識出来る、素晴らしい夕日だった。たまたま次の日の朝も、早起きをして出かけた車の中からまっ赤な朝日を見た。その前の日に見た夕日がそのまま昇って来たかのように見事な朝日。どちらもきれいなオレンジ色をしていたので、あー昨日と同じ太陽だと素直に思えた。何色に輝いていようが、ほんとうは、毎日ずっと当たり前のように繰り返されているのだろうけど・・・ 当たり前のように思って通り過ぎてしまうこと、でもそれは当たり前ではない。太陽、空気、水、食べ物・・・ そして自分の身体、自分を取り巻く環境、人間関係 etc・・・ みんな必然のもの。それを素直に受け入れられる人もいれば、受け入れたくない人もいるだろう。そのときの状況によってどう思うかは人それぞれだ。でもどんな状態、環境でも、何かにとか、誰かにとか1つくらいは感謝出来ることはあるはずだ。ときどきは、空でも見て、何かに感謝できる心を思い出してほしい。自分を含めて、世界中の人々にも・・・ 地球上のすべてのものが穏やかに暮らせるように。「そんなの理想論だ!」って言う人もたくさんいると思うけど、“理想”が一番いいじゃない!? 太陽を見ていてちょっと思ったことでした。 |
鳥に興味のない方、ごめんなさい。今回も鳥の話題。先日、栃木県の井頭公園というところに行った。そこで、ぼーっとしている“ツグミ”がいた。ぼくが、そーっと近くまで寄っても逃げない。ゆっくり写真も撮らせてくれた。やっぱりツグミはかわいい。 何年か前のこと。ぼくと奥さん、妹の3人で、都民の森に鳥を見に行こうと、早朝車を走らせていた。そして家を出てから15分位の横断歩道脇にうずくまっている鳥を見つけた。それがこのツグミ。車にぶつかって死んでしまっているのかと思い、車を停めて、ぼくはツグミを見に行った。ツグミはまだ暖かく、呼吸もしていた。もし、死んでしまうにしても、このままここに置いては行けないと思ったので、両手でそっと抱えて、車に連れて行った。ツグミは震えていたので、妹の帽子に入れ、マフラーを上からかけ、コンビニに寄って、ホカロンと氷を買い、暖めながら水を少しずつあげた。最初はぐったりしていたツグミも少しずつ元気になってきた気がした。車で約1時間半、都民の森に着く頃には、少しばたばたと動けるようになっていた。もう少しで着くからおとなしくしていてねと、ツグミに話しかけると不思議とおとなしくなった。 都民の森に到着して、現地で待ち合わせをしていた友人にも見せようと、歩き始めて少しした頃、ツグミは突然動きだし、ついには手から離れ、都民の森へ飛んでいってしまった。最初はぼくたちからすぐ近くに降りたようだったが、探してももう見つからなかった。どこへ行ったのだろう?無事に飛べるようになったのだろうか?もし、そのまま死んでしまうにしても、森の方がずっと良い。ぼくたちとしては、元気になって無事にまた北へ渡っていったと今でも思っている。 それにしても、あの横断歩道でうずくまっていたツグミ、ぼくたちがそこを通るのを予め知っていて、待っていたような気がしてならない。そのくらい不思議な出会いだった。それ以来、ぼくにとってツグミは特別かわいい鳥になったのである。 |
1月18日は、ぼくの所属している「調布自然の会」の今年最初の観察会だった。毎年1月は地元調布市の多摩川の河原での観察会と決まっている。集合時間前に調布に着いたので、先に多摩川を見に行った。市民プールの横を通ったとき、中を見るとカルガモが数羽プールサイドで休んでいた。そうか!人間の使用しない冬は彼らの生活の場所なんだ!誰もやって来ないのを知っていて、みんなのんびりとしていた。ふとぼくは夏に、人間が芋を洗うようにいっぱいプールに入っている光景を思った。数羽で広いプールを使っているカルガモが、とても裕福に思えた。 これで飛び込み台にカルガモが並んでいたら、面白いのにね!、と友人と横を通りながら話していた。 |
ぼくが鳥を見始めて15年位になる。そのなかでとても見たかった鳥が写真のコミミズク。とくにここ2,3年は毎年シーズンになると、知人にどこか見られる場所はないかと聞いていた。コミミズクは冬鳥で、フクロウの仲間。主にネズミ類を捕って生きている。夕方から活動を始めることが多いが、ときどき午前中でも活動していることもある。一口で言えば夜型で、ぼくとは正反対。そのコミミズクをやっと今年見ることが出来、しかも写真も撮ることが出来た。本当にうれしかった。コミミズクのいると言われていた場所に何度も通った甲斐があった!2004年のスタートとしては上々だ。まあ鳥に興味のない方は、どっちでもいいでしょうけど・・・ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|