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今週の、ぼくの心に残った風景です


2003.11.8. フウセンカズラ

 昨年もらったフウセンカズラの種をまいたら、花が咲き、またたくさんの種を収穫できました。昨年このページで書いたあの“ハートの種”はこのホオズキみたいな中に入っているんです。友人からもらった柿の葉がきれいだったのでサイドボードの上に飾ってみました。野にある(フウセンカズラはベランダだけど)ものをアレンジして家の中に飾ると何となくさまになりますね。誰?ずんだもちみたいって言っているのは・・・


2003.11.3. 西沢渓谷

 西沢渓谷。名前はガイドブックで見たことがあって、いつか行きたいと思っていたけど、山梨県と書いてあったので行きにくい所だと思っていた。友人に誘われて、行き方を聞くと、秩父の先でトンネルを越えるとすぐに着くとのこと。知らなかった。
 朝5時に友人宅を出発して7時には現地に着いたのに、もうすでにたくさんの人がいた。三脚付きのカメラを持ってすれ違う人などは、今頃来てどうするの?という顔をして駐車場に帰っていった。ちょっと嫌な予感。写真を撮りながら少しゆっくり歩いていたら、あとからあとから人が歩いてきているのが見えた。写真を撮りながら歩いているので次々にグループに抜かされていく。そのうちグループとグループの間隔がどんどん狭くなっていった。もうほとんど1列だ。それに渓谷と聞いていたので軽トレキング靴で来たら、結構本格的な岩盤の山道だった。1周歩いて4時間かかるし、そんなに家族で気軽に歩ける道ではないのに、たくさんの家族連れ、お年寄りグループなどが多くて驚いた。みんな軽く登っていくのに、とてもきつい登りに感じる自分だけが、体力不足なのかと思われた。特に最後の30分は完全に息が上がっていた。基本的に一方通行だし、1本道なので戻ってくる人がいないということは全員最後まで歩いているということなのだろう。紅葉は、茶色くなってしまっていて今ひとつだったけど、人の多さは上高地といい勝負だった。
 西沢渓谷って、こんなに有名だったんだ。恐るべし・・・


2003.10.31. ダイモンジソウ

 昨年夏の終わりに買ったダイモンジソウの花が咲いた。夏にも充分水をあげ、葉っぱはとても元気そうだったのに、一向に花が咲かないので今年はもうあきらめていた。ところが10月中旬に1つ咲くと、次々つぼみが出来、結果的には昨年よりも多くの花を咲かせてくれている。小さい花だけど、濃いピンクがとても印象的な花である。来年にはもっと大きな鉢に植え替えてあげよう。


2003.10.27. キングジョー

 またしても、グリコキャラメルにやられてしまった。昭和のおまけシリーズ第4弾である。今回は、まさにぼくの子供の時に見ていたウルトラマンやウルトラセブンのおまけが入っている。グリコで、たぶんぼくと同世代の人間が提案してこの商品を作っているのだろう。絶対ほしいだろうと思うものを、次から次へと発売してくる。子供には少し高すぎる250円というのも、ぼくたち世代がターゲットの証である。ウルトラシリーズのおまけは、重そうなので、買うときに重い箱を選んで買ってきた。作戦が当たり、立て続けに効率よく、ゼットン、ゴモラ、キングジョーとウルトラシリーズのものをGET したのだけど、そのあとキングジョーが2回も続けて出て3個になってしまった。
いくらよく出来ていて、ほしかったものとはいえ3個も同じものはいらない。ウルトラマンがほしいんだけど、なかなか出ない。ウルトラマンも重いはずなんだけどなぁ。また重い箱のを買ってきて、4つ目のキングジョーだったらと思うと、重さ作戦は考え物である。この“重さも”売る戦略に入っているとしたら、考えている人はしたたかである。それとも自分の考え過ぎなのか?企画開発している“同世代”の人に会って聞いてみたい。おまけをめぐる、自分VSグリコの戦いは続き、やがて第5弾を迎えることとなるだろう。 それにしてもウルトラマンはどこに?


2003.10.18. 鬼無里

 昨年から長野県の鬼無里というところが気に入っている。春先は、ミズバショウで混雑しているらしいのでそれ以外の季節に訪れるようにしている。今年も昨年同様10月に鬼無里に行くことが出来た。地元の人によると今年の紅葉は今ひとつとのことだけど、それでもぼくたちにとっては十分に美しかった。赤い葉は今年の方がきれいに色づいていた。ブナの森の中でマユミ(女性じゃないですよ)の木が濃いピンクの実をつけていた。マユミは、ぼくのために実を付けているのではないけど、ぼく好みの色である。自分が鳥だったら絶対好物の実になっていると重う。


2003.10.13. 青梅

 よくぼくがこのページで話題にしているひかるちゃんと一緒に、青梅にある鉄道公園に行った。ひかるちゃんは、今年から小学生で、女の子なのに電車がなにより好きという個性的な子である。鉄道公園はJR青梅線の青梅駅にあり、当然のようにJRが運営している。入園料が100円と安いのはいいけど、展示してある車両、中の施設どれをとってもB級だ。多分機関車はずーっと同じものを展示してあるようで、乗り物も子供だましだし、屋内の鉄道模型も1時間に1回くらいしか動かしていないし、どれもサービスというものから遠い気がした。もっと、工夫を凝らして、鉄道に興味のある家族が1日楽しめるものにしてほしいと思う。
 この公園を見てから、青梅の山道を歩き、どこか途中で昼食にしようと予定していたのだが、天気予報は午後から大雨。お昼までは晴れていたけど、雨の予報を信じて公園内で昼食を食べたらすぐに雨が降り出した。山に行かなくてよかった!急きょ山行きは中止して、青梅の街を4人で少し歩いてみた。青梅の街は、古い映画の看板とか、お店の造りとかがレトロな感じに出来ている。ちょっと不自然な気もするけど、商店街の人たちの努力を感じた。その中でぼくが気に入ったものは写真の看板だ。美容室の看板だけどとても気に入ってしまった。街を歩いているうち、雨が激しくなってきたので、ミスタードーナツでお茶をして、青梅線が不通になる前に家に帰った。
 家の最寄り駅まで帰ってくると、さっきまでの雨は上がり青空が見えていた。


2003.10.4. 秩父

 イスラエルのダニーさん(木工職人)を訪ねて秩父に行った。あいにく、ダニーさんは不在だった。連絡もしないで突然訪ねる方が悪い。それでぼくと妻は秩父のミューズパークに行くことにした。以前、ぼくが行ったときに鳥がたくさんいたからだ。結局その時の場所がどこだったか分からず、トイレだけ寄って帰ることになった。ミューズパークの駐車場に車を止めて少しだけ歩くと、イチョウの樹にたくさんの銀杏がついていた。まだ熟していなかったので、あの強烈な臭いはなかったけど、こんなところからも秋本番を感じる。イチョウの中で他のものより多くの銀杏をつけている木を見つけた。オレンジ色の実と黄緑色の葉っぱの色合いがとても美しかった。
 夜、ダニーさんからメールが届いた。友人に会いに所沢に来ていたらしい。まあこんな日もあるでしょう。


2003.9.29. 上高地

 某旅行会社1泊2食付きの、格安バスツアーに参加してみた。よく新聞の下の方に載っているあれです。1日目は。志賀高原で到着後自由行動。2日目は上高地で3時間散策。どちらも自由行動なのが気に入った。しかも、バス代はもちろん、志賀高原でのホテル代と夕食、朝食、添乗員が付いて9,800円。もう、競りの「もってけ泥棒!」状態。それぞれの料金の配分はどうなっているんでしょ?食事はたしかにおいしいとは言い難かったけど、この値段ではあまり文句は言えません。
 2日目、上高地に昼前に着いたのだが、この時間帯の観光バス(客)の多さには驚いた。過去に来たときも大正池から河童橋付近は人が多いとは思っていたが、いつも早朝着いていたか、上高地泊だったのでこの時間にこの辺りを歩くのは初めてだった。もともと3時間と時間が決められているので、あまり遠くまでは行けないし・・・ゆっくり三脚を立てて写真を撮っている余裕はなかった。参加する前からある程度予想できたが、実際に来てみるとまったく時間が足りない。まあ、個人で新島々から上高地までバスで往復すると5,400円と聞いて3時間でも仕方ないと思った。
 9,800円のバスツアー、安いし、ツアーがどんなものかを体験できて面白かったけどまた行くのは?です。
でも、みなさんもぜひ1度行ってみてくださいね。


2003.9.23. 六道山(西多摩郡瑞穂町&東大和市)

 我が家から車で30分位行ったところに六道山がある。山といっても、丘みたいな感じで、鷲鷹の渡りが見られることで鳥好きの人たちの間では有名である。歩くコースもあって、ちょっとしたハイキングにはちょうどよい。その一角に、東大和市が古民家風に建てた資料館のようなものがあった。とても素晴らしい建物だったが、ガイドのおじさんが普通に建てるよりかなりのお金がかかっているし、維持費も大変だと教えてくれた。確かにわらぶき屋根を維持していくのは大変だろう。その建物のとなりには田んぼがあって、古代米、赤米、黒米など変わった品種のものが作られていた。写真を撮ろうと、あぜ道に入って行くと、行く手を遮るようにアメリカザリガニが両手を広げていた。その必死な姿を見て吹き出してしまったが、ぼくが子供だったら間違いなく捕まえて家の水槽で飼われていたことだろう。


2003.9.20. 祝瓶山(いわいがめやま)

 ロス・ネリモスのリーダーの八木さんのお兄さんは、山形に住んでいる。仕事で行った銀山温泉の帰りに、お兄さん(文明さん)のところに寄りたいと思い、無理を言ってお邪魔した。文明さんは、高校で理科の先生をしていて、ときどき「葉っぱ塾」というワークショップもやっている。将来は、この「葉っぱ塾」をメインの仕事にして、子供たちに(大人にも)自然の楽しさ、厳しさを体験させてあげたいと思っている人である。
 朝日連邦のほんの入口のブナ林を案内してもらった。関東(首都圏)に住んでいると、日本が森林の国ということを忘れてしまいがちだが、山形はまさに森林の国の代表である。理科の先生だけあって、森のいろいろなことをわかりやすく教えてくれた。ぼくは、聴診器で初めてブナの幹の中を流れる水の音を聞いた。ブナの心臓のような、海のような、そんな音が聞こえてきて、樹が生きていることを実感して感動してしまった。ちなみに、自分の心臓の音も初めて聞き、生きていることを確認した。
 森の中で、ぼくを案内してくれている文明さんの目はとても澄んでいて、穏やかだった。
葉っぱ塾のH.Pはこちらです。
http://www.j-musicbox.com/happajukutop.html


2003.9.18. 銀山温泉

 小さな銀山川の両側に大正時代に建てられた建物がそのまま残っている銀山温泉。昔は湯治場だったらしい。のんびりと歩いていると、21世紀ということを忘れそうになる。
 夜、散歩をしていたら、初々しいカップルが、仲良く足湯をしていた。足を温泉に浸けて、銀山温泉の夜景を見ながらどんな会話をしているのだろうか。その後ろ姿はほのぼのしていて、足湯をしていないぼくも心があったかくなった。


2003.9.15. イスラエルの木工職人

 ある取材で、イスラエルの木工職人と会った。彼はイスラエルから来て、日本の卓袱台に見せられて、神奈川で3年間ほど修行をしたと話してくれた。今は。秩父のほうで工房を構えていて、日本人の奥さんと、3人の子供と暮らしている。話は、家具のこと、それに関して日本人が最近ものを大事にしなくなったということ、そしてイスラエルの国内情勢のことにまでおよんだ。ちょうどこの頃、イスラエルでは、パレスチナによる自爆テロが多発していて、命の大切さについて話した。彼(ダニーさん)の住んでいたすぐ近くでも爆破があって多数の人が亡くなったらしい。さっきまで普通に暮らしていたのが一瞬で地獄のようになってしまうのは、日本人にはなかなか想像できない。日本では毎年約3万人の人が自ら命を絶つが、イスラエルでは生きていたいと思っていても、突然にその望みが失われてしまうのだからもっと命を大切にしてほしいといわれた。もっともだと思う。毎日ご飯が食べられて、住むところもあって、家族と暮らしている。こんな何げないことが、実はとても幸せなことだということをもう一度考えてほしい。
 イスラエル人のダニーさんのやさしい目の奧に、力強さを感じた日だった。
ちなみに取材したときの写真がダニーさんの工房「ナガリ家」のH.P(What's New?)に載っています。
http://www11.ocn.ne.jp/~nagariya


2003.9.13. 結婚式

 10年以上前に出会い、ずっと途切れることなくつき合ってきた女の子がこの日結婚した。あえて女の子というのは、出会った頃まだ彼女が二十歳そこそこだったから。いつも明るくヒマワリのような笑顔を見せてくれる。若いのに気配りもちゃんと出来て、しかも10歳年下なのにぼくたちの話題にもついてこられる。AOTEAROA のロゴの原型も彼女が考案してくれた。デザイン的センスは抜群だけど、料理と事務的なことは苦手みたいだ。こんないい子はなかなかいないよねとぼくたち夫婦はいつも言っている。ぼくたちにとっては、ほんとうの“妹”のような存在だ。また、彼女の、お父さん、お母さんとも家族づきあいをさせていただいていて、よく家にも遊びに行たりもした。だからこの日の結婚式は特別にうれしかった。ウエディングドレス姿の彼女は、すごく美しく、普段見慣れていただけに新鮮だった。カメラが大好きなお父さんは、新婦の父という立場も忘れて、夢中で写真を撮っていた。ぼくは、何度も結婚式に出席したがこんな“新郎の父”は初めて見た。こういうお父さんだから、素晴らしい家族なのだろう。
 今、彼女のお母さんが重い病気で、家族みんなで闘っている。ぼくも、出来るだけお手伝いをしたいし、心から回復することを祈っている。この文章を読んでいただいている方も一緒に、病気がよくなることを祈ってください。


2003.9.10. 遠足

 夏の終わりというか、秋の始めに日光の戦場ヶ原に行った。近くは車で通ったことがあるが、1周歩くのは初めてだった。夏の天候が不順であったせいか、樹木の葉っぱは茶色くなっているところが多く、今年の紅葉はあまり期待できないと思った。空は高く真っ青で、速いスピードで雲が流れていた。空気が澄んでいて気持ちのよい日だった。夏の名残の花たちがまだ咲いていたり、早くも赤い実をつけた樹があったり、鹿を間近で見たりと楽しい時間を過ごした。
 途中で小学生の遠足の集団と出会った。みんな、歌を歌って歩いていたり、友達とふざけていたりと楽しそうだった。こんな気持のいい日に友達と遠足に来られたことをずっと忘れずにいてほしいなと思った。


2003.8.24. パンさんのお茶(八ヶ岳)

 長野県の入笠山で「調布自然の会」の観察会があり、解散後、茅野市に住む友人と、八ヶ岳の麓にある“パンさんのお茶”という小さな喫茶店に行った。以前に、彼女が、おすすめです!と、連れてきてくれて、このお店の「小麦まんじゅう」がおいしかったので、また来たいと思っていた。小麦まんじゅうは、蒸したシンプルなおまんじゅうで、定番の小豆、紅茶、コーヒー、チーズ、リンゴ、カボチャあん、など季節に応じて中身が変わる。シンプルでとてもおいしい。1個120円〜160円で、飲物とのセットは確か500円だったと思う。
ぼくは写真のように、アイスコーヒーとコーヒーまんじゅうのセット。Wコーヒーだ。このあと追加で小豆まんじゅうも頼んだ。そうそう来られるわけではないから。
 この日は、お店がちいさいこともあって、テーブルがいっぱいで、外のテラスでお茶をした。夏の名残の太陽がジリジリと照りつけていたが、風はもう秋色だった。今度は雪を見ながら、熱々の小麦まんじゅうもいいなと1人で思っていた。


2003.8.23. ササゴイ

 2003年の夏は、なんだか暑くならないうちに終わってしまいそうだ。しかし、もうすぐ9月という頃になってようやく、夏らしい蒸し暑い日が何日か続いている。そんなとき、知人から多摩川の“ササゴイ”の情報をもらって見に行った。ササゴイはサギの仲間で、夏鳥、こう見えても渡り鳥なのである。この個体は警戒心があまり強くない鳥だったが、それでも写真を撮るためにはしばらくじっとしていなければならない。風のなく、日陰もない河原は、熱射病になってしまいそうなほど暑かった。この涼しい夏に、何もこんなに暑い日じゃなくてもよかったのに。



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